OS X El Capitan で Fireworks CS6 が起動しないときの対応

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OS X El Capitan へアップデートしたところ、互換性に概ね問題はない印象ですがそれでも古いバージョンのソフトウェアにはぽろぽろと不具合が見つかった。その中でも大きめなのが Adobe Fireworks CS6 が起動しないまたは起動しても即ダウンしてしまうという件。

デザインの制作環境は概ね Photoshop と Sketch に移行しつつあるので大打撃ということはないのですが、過去案件で作業が発生した場合に困るので対応した。


レガシーソフトウェア用の Java 6 ランタイムをインストールする

レガシーソフトウェア用の最新の、というよく分からない言い回しになってしまうのですが、Apple が公式に古いソフトウェア用の Java 6 ランタイムの最新版を提供しています。Fireworks の動作にはこれが必須ですのでダウンロードしてインストールしてあげる必要があります。

Java for OS X 2015-001

アプリケーションのフォント キャッシュをクリアする

OS X Yosemite 以前のフォント キャッシュが溜まっている状況だと、Fireworks の起動に問題が生じる模様。Adobe 公式サイトにある方法でフォント キャッシュを再構築することで一旦初期化されるそうですので試してみてください。

フォントキャッシュを再構築する方法

なお、フォントの管理に FontExplorer X Pro を使っている場合にはメニューバーから ToolsClean Application Font Caches を選択することで フォント キャッシュを削除可能です。

念のため同じ Tools メニューにある Clean System Font Caches も実行して OS X 自体のフォント キャシュの初期化とシステム再起動をしても良いかもしれません。

以上行った上で Fireworks を起動したところ自分の環境では問題なく動作するようになった。ただし一部ではフォント キャッシュだけが問題でなく、インストールされている(アクティベートされている)フォントによっても引き起こされるという報告もあるので、フォント キャッシュのみが原因とは断定しきれない。

FYI:


ちなみに、Apple が Java 6 ランタイムをサポートするのは El Capitan で最後となる模様。ということで Fireworks には完全な死刑宣告が下されました。メインのデザイン環境が移った今でも、Fireworks は非常に優秀で深遠で敬愛すべきソフトウェアだと思っているので、マクロメディアから買収後ろくなケアもせずただディスコンに追いやった Adobe にはひたすら残念な感情が湧き上がるばかりですが、これも時代の流れなので仕方がないですね。

個人的には操作性・快適性・描画の観点から Photoshop でデザイン作業するのはできる限り避けたいと思っているので、Sketch の次期バージョンにはものっそ期待せざるを得ない。